SQL(Structured Query Language)はDBMSへ指示を伝えるために用いる言語です。
世の中にリリースされているほとんどのDBMSがSQLをサポートしており、アプリケーションからデータベースを利用する場合にはSQLを使用してデータベースに対して各種問い合わせを行うことになります。
SQLには、様々な命令文が用意されており、表を作成(CREATE文)したり、レコードを挿入(INSERT文)したり、削除(DELETE文)したり、レコードの一部を更新(UPDATE文)したりなどデータベースに対して様々な操作を行えます。
データはただ貯めるだけでは意味がありません。例えば、「1時間ごとの売上TOP10」や「商品ごとの購入者の年齢層」などといった条件を指定してデータベースから取り出すことで、はじめて、ある目的のために役立つデータとなるわけです。
SQLが持つ命令の中で最も使用頻度が高く、難しいのがデータを検索するために使用するSELECT文です。様々な条件を付加することで、柔軟にデータを取り出すことができます。しかしその分、構文が多く、使いこなすが難しいです。
データベーススペシャリスト試験でも、このSQLに関する問題が出題されます。内部結合、外部結合、副問合せなどを組み合わせた、高難度な問題が出題され、SQLをかじったことがあるぐらいでは面食らうことになるでしょう。
販売管理システムや在庫管理システムなど実務向きの問題から、実務では使うことはないような資格試験ならでは問題も出題され、アプリケーション開発の実務経験を積んでいるエンジニアでも苦労するのではないかと思います。
しっかり準備しておかないと、合格点は取れないでしょう。しかしそれは、合格点を取れるようになっていれば、SQL分野でのアプリケーション開発者としてのスキルが十分に備わったことの証明になるかと思います。